私が、絵、彫刻の勉強を目的にフランスへ渡り、
パリから南へおよそ300km離れた町で生活を始めたのは1968年9月の終わり
頃でした。
毎日、現地の友人と飲み明け暮れる日々を過ごし、
当初の目的であった勉強はろくすっぽしない間に4年ばかりが過ぎ去りました。
その間に友達の経営するレストランで働かせてもらったものでしたが、
私はそこでフランス料理の基本となるソースの奥深さに出会いました。
そして、その魅力は私を惹きつけるに充分なものでした。
ソースの中でも基本となるものにベシャメルソース(ホワイトソース)、
ブラウンソースなどがありますが、
このブラウンソースをベースにカレーの素材を加え、出来上がったものがボンディの
カレーソースです。
故にインドの香り、ヨーロッパの味、欧風カレーボンディと名付けました。
ボンディのカレーの特長としては、
・乳製品をふんだんに使い、まろやかさとこくを醸し出しています。
・リンゴを主体とし、その他の果物とタマネギなどの野菜をたっぷりのバターで長時間炒め、
さらに赤ワインで煮詰め、フルーツと野菜のチャツネと呼ばれるジャムを作り、
そこへさらにバター、レッドペッパーなどの辛みを加えています。
これが甘さの中に辛さがある当店のカレーの大きな特長を形成するひとつの
要素です。
是非、この味わいをご賞味ください。 |